こんにちは、ジローです。
諸事情あってリアルタイム発信できなかったのですが、
髄内釘を抜きました。
結論、私の足の中に異物はなくなりました。
アルメニアに再度渡航して手術したのですが、日本でできないの?とか疑問を持たれると思うので、経緯を含めて少し書いておきます。
後半に、作成した画像を入れて更新しました!
わかりやすくなっているハズなので、改めてチェックしてみてください。
どのくらいの時期で髄内釘が抜けるのか
偉そうに見出しを書いてしまいましたが、結論は「骨の状況による」ので、かなり個人差がありそうです。
私は骨形成は良い方だったようです。
医師によって見解は分かれますが、ジロー的に情報整理すると、髄内釘はずっと入れていても問題ないようです。
ただ、私はある日自転車でコケまして。内出血くらいで済んだのですが、
髄内釘・・・抜きたいなぁ
と思いました。
もともと、体の中に異物を入れておきたくなくて当初はクラシックを選んだくらいなので。
で、いつ頃が抜きどきなのか?でいうと、
1年〜3年くらい
が適当のようです。もちろん骨形成状況が最も重要です。
あまり髄内釘を入れておく時間が長くて、骨形成が進むと、骨と癒合していくので、抜くのもかなり大変になり
結局癒合部分を再度砕く必要が出ることもあるそうです。何のための髄内釘だったんだ?という話になってしまいますね。
ということで、目安としては1〜3年くらいで、あとは骨形成状況による。もちろん、専門医と相談して決める、という結論です。
ジローの骨形成状況は?
骨延長の最終手術(髄内釘をロックする手術)から
約5ヶ月で「90%抜いても大丈夫」
「骨形成状況はエクセレントだ(良い)」
だが「再骨折の危険性があるのでやめた方がよい」(byミルゾヤン)
という状態でした。
(そこから、生活の環境として、手術を受けられる状態ではなくなりまして、しばらくは骨の形成を待つ期間として、放置していました)
最終手術から約10ヶ月後のレントゲンです。
日本の整形外科で撮ってもらいました。
この画像をガルセバンに送ると
「全然よゆーで抜いて大丈夫だ」
「日本で抜くのか?こっちくるのか?」
という反応でした。
微妙に骨の色が薄いところもあったので、(つまりまだできていないんじゃないか?と思うところがあった)
日本で整形外科(いずれも髄内釘治療経験がある医師)3つ受診して、相談してみたが
「抜釘して問題ない。抜き時だと思うよ」
という反応でした。
日本で抜けないのか?
結論は抜けます。抜いた人もいます。
抜釘を治療メニューにしている病院もあります。
手術自体は、高度な技術を要するようなものではないそうです。
が、やってもらうには、2つの懸念(問題)があります。
問題を起こしたくはない
当たり前ですが、医師は人です。医師免許はなんでもやっていい通行証ではない。
組織に属していたり、評判や信用ももちろん大切にされる方が多いです。
私は医療関係者ではないですが、健康保険の適用かどうかなども医師が判断できるのが実情です。
細かい話は抜きにしますが、海外での美容整形手術を受けた患者を受け入れるのは、研究対象でもなければ「治療」とも言いづらい。だって自分で選んで行ったんだし、そのままにしていても問題ないから。。
これ以上書きませんが、、そういうものです。
器具が合わない可能性
髄内釘の先(端)には、ネジ穴があります。
骨の中に入れられている時は、このネジ穴を埋める小さなキャップ(これもネジですけど)が入れられています。
抜去する際は、切開して、
横から髄内釘をロックしているネジを外し、
この小さなキャップを外して、
髄内釘のネジ穴にハマる器具を取り付けます。
(キャップレベルじゃなくて、もっと長くて、頑丈な器具)
※イメージ画像作成してみました!
ただ引っ張るというより、返しのようなものがついていて、ハンマーでガチンガチンと叩くそうです。
髄内釘と骨との癒合が激しいと、骨へのダメージも大きくなります。
髄内釘を挿入した医師(私の場合、アルメニアの医師)はどこの会社のどの大きさのネイルなのかは当然知っていますし、外すための完全に一致する器具も持っています。
しかし、日本ではどの器具を挿入しているのかわからず、
最悪・・・
切開したけど器具が合わなかったから抜けなかった
ということが起きる危険性があります。
その場合、ただ患者を切開しただけになってしまう。
そうすると治療ではなく、むしろ傷つけただけになってしまう。
日本の医師にとってはリスクなのです。
わたしは一応そこまでは認識していたので、アルメニアの医師に頼んで、ネジ穴を塞いでいるキャップ(ネジ)を買い取ってきていました。
そのため、「そこまで用意してくれているなら、合致する道具があれば抜いてもよい(手術OK)」と言ってくれる医師も見つけました。
そして、医師から医療器具会社に依頼してもらい、合致する部品を探してもらいました。
しかし、時間的な制限もあって、合致する部品は見つかりませんでした。
すごく細かい話ですが、私の髄内釘はけっこう細くて、ネジの直径が6ミリだったようです。
どんなネジ穴にも合う“マスター”と呼ばれる抜去用具もあるそうです。
要は、少しずつネジの太さが太くなっていくようにできた器具で、何ミリでも合致するというものですが、手術してもよいと言ってくれた医師が持っていた(準備可能)のは
最小が6ミリから
だったので、ネジ穴に1周しか入らないという状況でした。
「一か八かやって、もしネジ穴がつぶれたら、もう2度と抜けなくなる」
ということで、断念しました。
ちなみに、キャップだけじゃなくて、抜くための器具を買い取ってくればいいじゃんというツッコミをもらいそうですが、それはアルメニアの医師に断られました。医療器具って高いですし、衛生面の問題とかもあると言われ、ダメでした。
こうした経緯があって、私は結局、髄内釘を抜くためにアルメニアに向かいました。
ふう。意外と長くなってしまったので、抜去自体の体験記は別記事にします。