こんにちは、ジローです。
骨延長界隈に新星が現れたかもしれません。
2020年10月4日に、フォーブスジャパンが記事を出しています。
見出しはこうです。
800万円で背を伸ばす手術。「15センチ高くなる」に予約殺到
Twitterのタイムラインにも上がってきたので、私もツイートしました。
800万円で背を伸ばす手術。「15センチ高くなる」に予約殺到 https://t.co/qCUc8CIv1a
半分本当で、半分要注意
「800万円で15センチUP」に読めるけど
800万だと8センチ
15センチなら1700万円
プラス滞在費骨延長のニーズはあるなぁと思うのと
記事は少し不親切かなぁ(注意して読む必要がある)— ジロー@骨延長→3か月経過 (@jiro_en) October 5, 2020
経験者として、この金額かかるんじゃないの?という目で、詳しくウェブサイトを読み解いてみました。
問い合わせして、返事ももらったので合わせてご紹介します。
内部式のストライドという髄内釘を使うので、当然といえば当然ですが、延長1センチあたりの金額は安い部類には入らなかったです。
米国ネバダ州(ラスベガス)
Dr.デビパルシャド
https://www.limbplastx.com/
両スネ 75,000USドル(約800万円)
両モモ 84,000USドル(約900万円)
内部式のストライドを使用
入院は2日間で、手術関連費用は含まれている。
滞在費や合併症の治療費は含まれていない。
州外のリハビリ費用も含まれていない。
800万円で15センチは無理
見出しを読むと、800万円で15センチ伸ばせるのかな?と思ってしまいます。
価格破壊かも!?
SNS上でそんな期待コミの反応も見かけましたが、残念ながらそうは言えないですね。
手術の手順を尋ねるメールを出したのですが、返信には
「モモもスネも、延長できるのはそれぞれ3インチ」
1インチ=2.54cmなので、3インチ=7.62cmです。
つまり、モモもスネも両方伸ばして、15.24cmということ。
記事に戻ってみると、
800万円というなら7.62センチまで
15センチ伸ばすには1700万円必要です。
受け取る側の注意も必要ですが、記事は少し不親切かなと思います。
追加でかかる費用は?
渡航費と宿泊費と食費が主になるでしょう。
2日間の入院しか含まれておらず、「手術から約2週間でラスベガスを離れられる」と書いてあるので、2週間はホテルなどに滞在する必要がありそうです。
宿泊施設についてメールで尋ねたら、
ホームウッドスイート バイヒルトン
ベストウェスタン
をオススメされました。つまり自前の宿泊施設はなく、自分で予約しろということですね。
いくつかのサイトで検索してみましたが、2週間だと10万円〜15万円の間でした。当然、時期にもよります。そして、食事も必要ですね。
1センチあたりの金額は?
先日書いた記事「海外の有名4施設 骨延長の金額比較」と同じように、1センチあたりの金額を算出すると
あるいは1センチあたり約100万円(スネのみ8センチ)
となります。
条件的には米国フロリダ州のDr.ペイリーと近く、近い条件のまま比較した方が良いと思いますので、滞在費等は無理に算入していません。
Dr.ペイリーは1センチあたり約130万円でした。
内部式で、米国ということもありますので、近い数字になりました。
ほぼ同じ条件下なので、Dr.ペイリーよりは割安といえます。
スネ・モモともに延長する場合のスケジュールと金額は?
問い合わせに返答があったので説明します。
まず、2日間の入院+2週間のホテル滞在が必要。両スネにストライドが挿入されます。
費用は75,000USドル(約800万円) + 滞在費10万円〜15万円 + 食費
経過確認後に帰国することが可能で、延長は1インチあたり32日
3インチ延長可能なので、順調にいけば96日
途中の診察は、レントゲンを撮影して、メールで送ってもよいとのこと
またラスベガスに渡航して、手術をうけてモモにストライドが挿入される。
費用は84,000USドル(約900万円) + 滞在費10万円〜15万円 + 食費
そして、骨ができた後にストライド(ネイル)除去の手術を受ける必要があります。
ストライドは材質がステンレスなので、除去すべきと言われています。(LONなどはチタンで、入れたままでも良いと言われています)
なので、渡航費は3回分必要ですね。
除去費用は20,000USドル(約214万円)です。
わかっているだけで、1940万円程度ということですね。(渡航費・食費含まず)
また、ストライドを挿入したまま飛行機に乗れるのか?については、
保安検査について、病院がステートメント(手紙)を出すから大丈夫だ
2週間の滞在で日本に帰国することができる
という返事があったので、合わせて報告しておきます。
診察はオンラインでも
オンラインのビデオ診察もしてくれると書いています。
時間(分数)は書かれていませんが、200USドル
対面の診察は600USドルだそうです。
やはりニーズはある
日本版とはいえ、有名雑誌「フォーブス」が記事をだすだけに、
骨延長、つまりは身長を伸ばすというニーズは、やはり少なからずあるということでしょう。
見出しと詳細に差異があるのはある程度仕方ないので、
ニーズがあるのだなということと
リテラシーを持って、細かく読まないといけないな
ということでしょうか。
価格破壊というほどではないにしても、これまで話題になっていなかった医師・施設がでてきたという意味では、「新星現る」はそう間違っていないかなと思います。
ではまた。